電通JIRフォーラム第三回に出席しました~IR導入による観光と地域政策についての考察

9月11日午後、東京・汐留で行われた電通JIR(Japan Integrated Resort)フォーラム第三回に出席しました。今回のテーマは「IR導入による観光と地域政策のついての考察」で、①ヴィック・トーサー氏(カジノクリエイションズ社社長)による「インデイアン・カジノの地域における貢献とその経済波及効果」、②ヴォルフガング・ブリーム氏(グランカジノ・ルツエルングループCEO)による「スイスの観光戦略とカジノ合法化について」の講演が行われました。今回は、地方型カジノをどのように導入するかという、私が提唱してきたことの参考となる事例が紹介されて大変興味深い内容でした。但し、①のインデイアンカジノはインデイアン部族毎への財政的支援のために作られ、②のスイス・ルツェルングループは、国の産業振興・観光振興のために作られた(Aランク・Bランクの二つがある)という、創設目的に違いがあります。A.カジノオペレーターへの課税を高くすると、事業投資額が減少する傾向にあること、B.事業投資額の大きなカジノ(例えばラスベガス)は、宿泊・飲食等ゲーミング以外の収入が多く、小さなカジノ(例えば地方の地域的カジノ)は、ゲーミングの比率が高い傾向にあることなどが、「トークセッション」で議論され、日本における地方版IRの創設・展開の参考になると思いました。また、カジノ導入については外国人とのコミュニケーションも重要であることから、英語は最低必要であると痛感しました(笑)。東京ではオリンピック・パラリンピック2020開催とカジノ誘致を連携させた準備が行われると思いますが、地方へのカジノ誘致とオリンピック・パラリンピックとの連携をどう考えるかが重要だと思いました。(画像は、左から、講演者のヴォルフガング・ブリーム氏、ヴィック・トーサー氏。)

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