飛行機で読んだ1冊③~山田方谷(ほうこく)の生き方に学ぶ

1月4日は仕事始めでした。多くの方々がご挨拶に来ていただきました。正月に移動中に読んだ本の1冊に「山田方谷~河井継之助が学んだ藩政改革の師」(童門冬二著)があります。私はこの人物の存在を、コメンテーターとして「ひるおび」他テレビ各局に多く出演されている建築エコノミストの森山高志先生(一級建築士)からお聞きするまでは知りませんでした。私のことを「現代の山田方谷」とおっしゃっていただいたことがきっかけでした。調べてみると大変な人物であることがわかりました。山田方谷は森山先生の出身地である岡山県の備中松山藩の出身で、5歳から新見藩の儒学者丸川松穏に学び、藩校の筆頭教授に任命され、29歳京都で陽明学を学び、その後藩政に参加、財政建て直しに貢献しました。方谷の「理財論」(経済論)「擬対策」(政治論)がベースとなり、藩政改革を進めるとともに、備中松山藩第7代藩主・板倉勝静(かつきよ)(白河藩主・松平定永の8男で、幕末の江戸幕府の奏者番・寺社奉行・老中首座を務めた)のアドバイザーとして、難しい幕末を生きました。山田方谷のような偉人の域にはとても達することはできないと思いますが、この本に詳細に書かれている「財政を改善し、殖産興業で負債をなくし余財をなし、軍政改革にも取り組む」ということは、160年の時を超えて、拙著「こうすれば地域再生できる」(2007年)と論理面・政策展開面で相通ずるところがあると感じました。

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