飛行機で読んだ一冊⑫~「コリン・パウエルーリーダーを目指す人の心得」

7月17日午後、羽田から長崎に向かう飛行機の中で読んだのが、「コリン・パウエルーリーダーを目指す人の心得」でした。私自身、微力ながらリーダーシップを発揮してきましたし、「リーダーシップ」について講演やセミナーを行ってきたので、米国高官としてテレビによく登場した、コリン・パウエル(黒人として初めて米国陸軍で四つ星の大将まで上り詰めた人物。1937年生まれ、2001-2005年国務長官)の実話は、いわゆる啓発本ではなく、貴重な「生の声」でもあります。たたき上げの軍人で成功した人の話には聞くべきものが多いと日ごろから思っています。それは、組織は人間と人間のぶつかり合いだからです。そして、軍隊のリーダーシップは、同じ人間を扱う以上、企業経営のリーダーシップにも当てはまります。「コリン・パウエルのルール(自戒13カ条)」は、成功された経営者が自分の人生を振り返って、にやりと微笑む内容ばかりだと思います。「何事も思うほどには悪くない。翌朝には状況が改善しているはずだ。」「功績は分け合う」など。極めて実践的な内容でもあります。「部下を選ぶとき、私は、自分の強みをさらに強化し、弱みを補完してくれる人を探す。私が不得意とする分野で私より優秀な人が欲しい。私より頭がいいが、そこに気付いていないか、気付いていてもそういうそぶりを見せない人が欲しい。」「副官については、私よりも厳しくて怖い人を必ず探す。」(P.152)リーダーシップの生きた教科書であると同時に、成功を目指す若者や若い経営者にとっての「生き方の教科書」でもあると思います。

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