沖縄の友人から寒緋桜の画像が送られてきました~世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」を研究していた頃が懐かしい

2月2日、沖縄の友人から、今帰仁城跡(なきじんじょうあと)の寒緋桜の画像が送られてきました(画像)。私が、世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」が2000年に世界遺産登録される前に、研究と講演のため土日沖縄を何度も訪問していた時にも、同じ場所で寒緋桜を1月に観ました。グスクの中で、忘れることができないのは、中城城跡(なかぐすくじょうあと)と勝連城跡(かつれんじょうあと)を舞台にした、壮大な歴史劇「阿麻和利(あまわり)伝説」です。悲劇の英雄護佐丸(ごさまる)は、1458年、中秋の名月の晩に、阿麻和利を総大将にした王府軍に滅ぼされます。琉球王・尚泰久(しょうたいきゅう)(首里城が本拠)に「護佐丸に謀反の動きあり」と進言し王を騙したのが阿麻和利の仕業で、最大のライバル護佐丸を退け、琉球王座を狙うための策略だったのです。そして、阿麻和利は莫大な富を背景に王府打倒に取りかかりますが、事前に王府内に情報が伝わっていたため、大敗し、勝連城(かつれんじょう)とともに滅ぼされました。当時見た組踊(ミュージカル)「肝高(きむたか)の阿麻和利」(演出:平田太一氏)では、阿麻和利は逆賊ではなく英雄で、たしか、毒殺されたと記憶しています。琉球史の戦国時代を代表する英雄の伝説で、巨大な城(グスク)のイメージと重なり、私にとっていまだに忘れることのできない感動の作品です。

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