東京都のインバウンド観光戦略と外国人観光客の受入方法について研究しました

7月12日午後、東京・芝公園で開催された「インバウンドー中小企業のこれからの国際化ー国内誘致型のビジネス展開と支援ニーズを探る」をテーマにした研究会に参加しました。東京都のインバウンド観光戦略については、「訪日外国人客2,000万人時代を見込んだ行政の取組」と題して、公益財団法人東京観光財団(TCVB)の片岡恵美子氏が、東京オリンピックを控えた東京都に来る外国人観光客の満足度の高さや課題についてお話をされました。また、東京・谷中の澤の屋旅館の澤功氏(観光カリスマ100選の一人)が「地域と取組む外国人観光客のおもてなし」と題してお話をされました。澤氏は修学旅行生などを受け入れていた日本旅館に婿養子に入り、一度は経営難に陥りますが、新宿の同業者から、外国人の受け入れを教えられ、部屋にトイレ・バスが無くて門限があるにも関わらず、今はミシュランガイドにも載っていて世界中の外国人旅行者(アメックスのブラックカード保持者が多い)が「帝国ホテルか、澤の屋か」選択するまでの「家族旅館」になっています。①一番障害にならなかったのは「言葉」、②言葉より大切なのは迎える心(ホスピタリテイ)、③文化習慣の違いは良い悪いではなく「違う」だけ、など、貴重な経験をされ、大変参考になりました。最後の③は、長崎や対馬のインバウンド観光を成功させるために、不可欠な心構えだと思いました。私自身、日本ホスピタリテイマネジメント学会で外国人観光客の受入について何件か論文を発表してきましたが、事例研究が一番役に立つと思いました。(画像は、片岡恵美子氏と澤功氏。2014.7.12撮影。)

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