2018年新年に思う~隠れた資源を掘り起こして活用することの重要性

2018年の初詣でも、昨年と同様、東京都新宿区の自宅近くの須賀神社に行きました(画像)。朝6時という早朝にも関わらず、若い方が多く初詣に来ていました。最近では、神社へのお参りの仕方を説明した本も出されており、若い方々にも神社は親しみの持てる場所になってきた感があります。加えて、須賀神社の階段やJR信濃町駅前の陸橋は、アニメ「君の名は」の舞台となっているので、外国人の若い世代も多く参拝に来ておられました。元旦から母の住む奈良の家に行き、お盆にお餅等を載せて八方の神々にお祈りし、正月の神様をお迎えしました。若い時から世界の美術館巡りが好きな私は、兵庫県立美術館(岩屋)の「大エルミタージュ美術館展」と、大阪市立美術館(天王寺)の「カザールコレクション展」を鑑賞しました。いずれも比較的すいていました。カザールコレクションは、ドイツ系スイス人実業家UAカザール氏が明治末期から昭和初期にかけて収集した江戸時代以降の螺鈿・蒔絵・根付・印籠等のコレクションで、調度や小物では東京国立博物館や松浦史料博物館にも匹敵する内容だと思いました。カザール氏がアメリカに移送する予定が、日米開戦で移送できず、戦火を免れたという歴史があります。江戸時代の武家の生活(馬術・執務・読書・書道・ピクニック等)がしのばれると同時に、工芸品のレベルが高く、これらが外国人に売られていたことは残念ですが(結果は日本にとどまることになりましたが)、価値の分かる収集家だと思いました。民間に隠れた貴重な資源を掘り起こし、多くの人の目に触れることの重要性を感じた正月でした。

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