男性ホルモンは免疫反応を弱くする

12月30日の飛行機の中で、日本経済新聞に小さく出ていた記事「インフル予防接種、免疫反応。男性ホルモンが左右?」が気になりました。普通ならば見過ごすような記事なのですが、インフルエンザが流行しかけていることと、日ごろ「免疫力」を高めるにはどうしたらいいか考えている為かも知りません。記事は、「男性ホルモン「テストステロン」の血中濃度が高い男性は、インフルエンザの予防接種ワクチンに対する免疫反応が弱い可能性があると、米スタンフォード大学の研究チームが29日までに米科学アカデミー紀要電子版に発表した」とあります。その説明として、「一般に若い男性は女性に比べ、細菌やウイルスに感染しやすい。人類の進化過程では、男性の方が狩猟や争いなどで負傷しやすく、病原体に過剰な免疫反応を起こすとかえって危険なため、弱めに調節されている可能性があるという。」と書かれていました。男性の平均寿命は女性よりも短く、同じ歳の夫婦なら、夫が先に死ぬのはやむを得ないとしても、男性ホルモンが免疫反応まで抑制しているとなると、自然界では(限定する必要はありませんが)女性が優位なのかと思いました。最後に、「テストステロンの濃度が高い男性ほど免疫反応が弱く、この抑制作用には脂質の代謝を担う遺伝子群が関与していることが分かった。」とあり、メタボの男性が痩せるには、男性ホルモン濃度を濃くすればいいけど、免疫力が弱まり、早く死ぬのかと思うと、年末に悲しい気持ちになりました。

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