最後まであきらめない生き方~見る者が勇気付けられる24時間テレビ

8月26日朝、久々に24時間テレビ「愛は地球を救う」を見ました。その中で、三人の子供を残して36歳でがんで亡くなった芸人竹内ゆうじさんの家族が取り上げられていました。ゆうじさんは余命半年位を宣告されて、闘病しながら2年半生き続けたのですが、最後まで芸人としての人生を全うする姿には感動しました。人間はどこで病気や事故に遭遇するか解りませんが、どうなっても前向きに「使命」を全うするしかありません。病気の場合はあきらめないでやるべきことをやっていると、神様や仏様が助けてくれる場合も多いと思います。人間は病気になると、生きている時間を大切に自分や家族やみんなのために使おうとします。私は、24時間テレビで紹介され、ドラマ化までされた沖縄の玉元栄作氏の「生きてるだけでなんくるないさ」(25歳で悪性リンパ腫を発病した闘病記)をたまに読んでいます。そして、不思議に、1959年に発表された村野四郎氏の有名な詩「鹿」を思い出します。「鹿は森のはずれの夕日の中にじっと立っていた。彼は知っていた。小さい額が狙われているのを。けれども彼にどうすることができただろう。彼はすんなり立って村の方を見ていた。生きる時間が黄金のように光る。彼の棲家である大きい森の夜を背景にして。」(原文には句点がありません)人間には自分の力でどうしようもない時もあります。そして、鹿から連想して、故郷奈良の春日山を思い出します。(画像は願い事がかなうとされる奈良の世界遺産・興福寺南円堂。本尊の不空羂索観音菩薩像は鹿皮を身にまとっていた。)

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