災害に強い都市再開発~西富久町(にしとみひさちょう)地区第一種市街地再開発を見学しました

10月13日、東京の自宅から歩いて10分くらいの所にある、新宿区「西富久町地区第一種市街地再開発」を見学しました(画像の地区)。中核となる55階建ての分譲住居約1,200戸(タワーマンション)と低層の賃貸棟及び戸建(地権者用)、山手線内最大級の3,600㎡のスーパーから成る再開発計画でした。東日本大震災後、東京の埋め立て地域の超高層ビルは、液状化現象など、住むには怖いと思っていましたが、江戸時代以前からの地盤の固い地域なら安心できます。震災後は、超高層住居の場合、各階に水・食糧が備蓄されており、エレベータが停止した場合に備え、全11基のうち、発電機を備えたエレベータが2基計画されているそうです。災害対策のためには建築技術に加え、住民のコミュニティ意識・助け合い意識が必要ですが、震災の経験がかなり生かされていると思いました。と同時に、最近都心部に多くの超高層住居が建築されていますが、東京都の人口はいずれ減少に転じ、人口問題研究所の予測では高齢化も急速に進むので、どれだけ超高層の住居が必要なのだろうかと、考えさせられてしまいました。東京にはオリンピックやIR(Integrated Resort)を機に今後外国人が多く流入する可能性があるので、住居への需要はまだまだあるのかも知れません。

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