富士フィルムHD㈱古森会長の講演~日本の製造業の努力により今日の日本がある

11月9日午後、大村市顧問会議公開講座で、富士フィルムホールデイングズ㈱古森重隆氏が「日本企業の強み」と題して講演してくださいました。①日本企業はトップダウンというよりもむしろ現場の知恵を活かす「あくなき品質の向上」によって成長してきたこと、②急激な円高(1ドル240円から80円時代へ)という環境変化を製造業は様々な工夫で乗り越えてきており、そのためのマーケテイングやサプライチェーンマネジメント等の経営インフラを整備してきたこと、などを話されました(詳しくは、パネルデイスカッションと合わせて長崎新聞に掲載される予定です)。私は、①日本は今後も「物作り」を続けていくことが必要であるが、円高が続く場合(一般に言われている以上に名目為替レートが円高の可能性もある)、新興国を含め、生産拠点・市場を求めた海外進出が加速すること、②日本が成熟国に変化する中で、「物作り」以外に日本型モデルを作って「サービス業国家」になっていかざるを得ないこと、を日ごろから講演やテレビでお話しさせていただいており、今回の古森会長の講演は、次世代が日本の針路を考える際に、踏まえておかなければならない日本を代表する経営者の貴重な知見・実話であったと思います。(画像は講演中の古森会長)

カテゴリー: 世界日本経済, 経営   パーマリンク

コメントは受け付けていません。