「九州の公立大学の在り方を考える研究会」出席報告~九州地域戦略を作り実行できる体制をどう築くか

3月14日午後、九州経済連合会の「九州の公立大学の在り方を考える研究会」(座長:矢田俊文北九州市立大学前学長)の今年度最後の会合が開催され、委員として出席させていただきました。前半、文部科学省も大学統合・運営の参考事例としているカリフォルニア大学(UC)・カリフォルニア州立大学(CSU)について、国際東アジア研究センター所長の谷村秀彦氏から現地調査報告がありました。興味深い点は、UC・CSUはいわゆるアンブレラ方式の本部機構で、トップの人事権・政府資金の配分機能の経営戦略的意思決定・入学生の集中的選択を行う強力な体制となっていること、高等教育に関する政府機関が州政府には存在せず、大学本部が高等教育に関する政策的意思決定を行っていることが良くわかりました。後半は、「九州立大学構想平成24年度報告書」案が議論されました。私は、自分の経験を踏まえ、九州地域戦略を策定・実行するためには、県・市・町はもちろん、大学・シンクタンク・公設試・産業支援機関が連携して、実効性のある行動をとることが必要であることを申し上げました。最後に「九州の自立・道州制・公立大学」をどのように具体化していくか、25年度も引き続き構想を議論することとなりました。

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