6月1日、長崎県佐世保市で「これからの地方都市における街作り」と題してパネルデイスカッションを行い、コーデイネーターとして出演させていただきました。全国でも中心市街地活性化の成功事例とされる高松丸亀町商店街振興組合理事長古川康造氏の基調講演の後、①人口減の中での街作り、②佐世保駅港側の位置付け、③中心市街地活性化の方策、について順次議論を進めました。民間主導で中心市街地活性化を進めることが重要で、「コミュニテイを守る」ことを基本としつつ、「エリア・マネジメント能力」で「楽しい」街作りをproduceすることが必要であることが概ねパネリストの意見でした。朝長則男佐世保市長からは、今回初めて、「定住拠点」「定住・交流拠点」という概念を用いて、A.五番街(佐世保駅港側)を交流拠点として、定住・交流拠点である三ヵ町・四ヵ町商店街を始めとする「既存市街地」への誘導を促進すること、B.佐世保市中心市街地における「拠点」をつなぐ「軸」作りが今後の街作りに必要であることが図を用いて説明されました。特に、Bについては、私が今年1月の長崎新聞の特集で「課題」として挙げた「佐世保中心市街地における市役所~佐世保駅までの細長い地域の土地利用の方針を示すこと」への回答ともなっており、必要な「軸」が明確になったと思います。既存市街地と佐世保駅港側は対立の構図ではなく、高松のように「百貨店と商店街がエリアマネジメントを通じて、双方に利益となる構図を描くことができる」(古川氏)という経験に基づく言葉は重いと思いました。(画像は佐世保アーケード街のAmerican Town Festivalの日米両国旗。6月1日撮影。)

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