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「長崎県近代化遺産めぐり・夢の遺産」(企画:長崎近代化遺産研究会、発行:長崎新聞社)が出来上がり、発刊を記念して5月14日午後、長崎市役所で宮川雅一会長と私とで一緒に記者説明させていただきます。石炭産業・造船業を柱とした長崎県の産業の近代化が日本の近代化を形成して、現在の産業の基礎を作りました。これと相俟った、都市インフラ(上下水道・橋梁など)・鉄道・防衛施設などの建造は、長崎県が日本全体に大きな影響を及ぼしたもう一つの近代化の足跡です。重要なことは、これらの背景となった思想や支えた技術をいかに正しく次世代に伝えていくかだと考えます。この本では、ユネスコ世界遺産候補「九州山口の近代化産業遺産群」の構成資産についての比較的詳しい紹介もしています。また、これまで余り取り上げられてこなかった、壱岐・対馬を中心として所在する「防衛」関連遺産を紹介することにより、教会群と並んで、離島振興に役立てることができると思います。全国的には「軍艦島」人気が先行していますが、「知られざる長崎県の近代化遺産」の奥の深さを知っていただく絶好の機会だと思います。また、7月以降、同書の上梓を記念したシンポジウムを企画したいと考えています。(画像は、長崎外国人居留地建設時の長崎港。居留地では、舗道・土地区画・波除けの石柵も設けられ、西欧的な都市計画に沿った街が整備された。)

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